「責任は誰にあり」

平日ゴルフ ●元会社員(58) 


小生58歳、第二の人生を迎えようという年齢です。
半年ばかり前、旧友に会って交わした言葉がこの物語りの始まりです。
友人は、酒は飲めない、ゴルフはしない、カラオケなんてもってのほか、という無趣味な男です。
私は言ってやりました。
「おい、そんなことでは定年後が大変だ、今からでも遅くないから趣味の一つも持て。さし当たり酒でも飲んでみろ、人生が変わるから」と。

友人は真面目に実行したようです。
ある日、電話がありました。
「まいった、まいった、俺はビールをコップ1杯しか飲めないのに、女房はエンジン全開。ショート缶からロング缶、今はビールをケースで注文、夕方になるとニコニコして、こんなに楽しいことがあったなんて」
という彼女に、あきれたというのです。
私は言ってやりました。
「いいじゃないか、家庭円満で。ビールごときでケチケチしなさんな」と。

その彼から、先日また電話がありました。

「まいった、まいった、医者から休肝日が必要」
と言われてしまったのだと。
最近、胃の調子が悪く胃潰瘍と思って病院に行ったら、医者からお酒の飲み過ぎと説教されてしまった。
そこで彼は、コップ1杯のビールしか飲めないのに休肝日が必要ですか、と尋ねたところ医者が言うのには。
「あなたは、確かにコップ1杯のビールしか飲めないかも知れないが、他の人に換算するとお酒を1升飲んでいるのと同じ体質です」
といわれたという。

友人は診察中、確かに「一生懸命お酒を飲んで練習しています」というようなことを言った、それが一方的に解釈されたのではないか。
医者としてのメンツから、間違いを取り消すことが出来なくなり意固地になったのではないかというのでした。
私は言ってやりました。
「それは、やぶ医者だ。体質と言えどもコップ1杯のビールで死んだ話など聞いたことがない、かまわないからどんどん飲め。ただし、女房にはあまり飲ますな」と。

でも、今チョッと心配です。もしも友人が倒れたら……

 


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