「昭和の給食」

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●まり子先生  教員  (?) 

「昭和の給食~まり子先生」
7月のある日の給食メニューはフォッカッチャでした。
それ何?と思った昭和世代の方手をあげて。
はいはい。
たくさんいますね。
自分で検索してみましょう。
わたし小学校に勤めているんですけどこの頃、新メニュー続々なのです。
ごめんなさい。
脱脂粉乳は知らないわ。
鯨の竜田揚げやひじきの煮物は苦手だったな。
好きだったのは肉うどん。
甘辛く煮たしょうゆ味の何とも言えない肉の香りににっこりしたものでした。
「残さないで食べましょう」「黙って食べましょう」「三角食べをしましょう」先生の厳しい口調にやや緊張したものです。どうでした?嫌いなもの食べられなくって泣きそうになりませんでした?今ではこれは「体罰」と呼ばれています。
はい。無理強いは出来ないのです。
ですから、好き嫌いはやりたい放題なのです。
だから、保護者のみなさましっかりご家庭でしつけしてさしあげてね。
そうそう、あの頃はアルマイトの食器に先割れスプーンでしたね。
今ではすっかり消えてなくなったんですよ。
先日、図工準備室の戸棚の奥で固まったニスの入ったアルマイトのおわんを見つけました。
そう、ブラシも一緒に固まっていました。
きっと廃棄処分となった大量の食器があったはず。
まだ使えるのに時代に合わなくなったって。
その中で生き残ったこのおわんは肉うどんではなくニスを入れられひっそりと息をひそめていたのでしょう。
なんだか・・リストラをしのぐため、息をひそめているあの人にちょっぴり似ているかも。
ニスを入れられてもがんばって。
(ぎゅっと手をにぎってあげます)
それでは、また。