「いとこ同士」

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一寸法師   ●会社員 (39)

いとことは言っても何年ぶりの再会だろうか。
小学校低学年のころ、兄弟のように遊んだものだった。
それから何年も時間が経っていた。
当然のことながら彼女はすでに母親となり、赤ん坊はどこから産まれてくるのかと言う小さなころの疑問に対してはすでに答えを出していた。
経てきた道は随分と違ったものだったが、今お互いに呼び合う名は昔の幼なじみのころのままだった。
ただ自然に振舞っていながらもやはり時間のへだたりに少しだけ戸惑いを感じていたのも確かだった。