「当たり前のこと」

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桜井  ●会社員 (45)

朝起きるとテーブルには朝食の用意があり、
枕もとにはシャツと靴下とハンカチ。

歯を磨いて顔を洗って、流しにはタオルが
用意されている。

朝食が終わる頃、スッとお茶が出てくる。

玄関には磨かれた靴が揃えられている。

出勤前のいつもの朝の風景である。

特別変わったことではない。

当たり前のことが、当たり前に進んでいく。

でもそれが十年、二十年続くと
それはもう当たり前を超えている気がする。