「サウンドオブミュージック」

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小林 あきら  ●会社員(45) 

かなり昔に知り合いに薦められて見に行った映画である。
いまさら私がどうこう言う必要はないはずであるが、私が見たのはジュリー・アンドリュースが出ていた映画である。

私はもともと食べず嫌いの面もあって、しかもミュージカルと言うことで最初はあまり気が乗らなかった。
ミュージカルという響きからあまり内容的な面にも期待はしていなかったからである。

良く知られたドレミの歌とかを聞いて
あぁここから出てきた歌なんだなどと再認識する程度だった。
でもそのままでは終わらなかった。

トラップ大佐が軍に招集され、一家で逃亡を図る辺りから様相は一変する。
私の心もドキドキし始める。

極めつけは大佐がギターを片手に、エーデルヴァイスを歌うところ。
その歌に会場の人々の心が一つとなり、大きな合唱となっていった。
祖国を思う心が噴出してくる。
この辺りから涙で映像もゆがんで見えていく。

この映画は現実にあった話だと聞いた。
私の食べず嫌いも程ほどにしておかないと、素晴らしいものを見落としかねないと痛感させられた一つの出会いであった。