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「市民の球団」

コラム スポーツ この記事は約 2 分で読めます。 75 Views

恋太郎  ●会社員(52) 

学生時代、広島市民球場のアルバイトをしていた。

切符切りと場内案内だった。

球場入りしてからは開門まで三塁側のベンチでカープの選手の練習を見ていた。

広岡コーチのノックを山本浩二や衣笠選手が受けるのを近くで見ていた。

当時のカープファンは気性が激しかった。

今はすこしはおとなしくなったようには感じている。

ただ何せあの広島弁でまくし立てられたらやはり少しだけ恐い感じもうなづけた。

試合終了後はアルバイトも全員正面玄関に集合した。

相手側の選手が帰りのバスに乗り込むためのガード役が待っていたのだった。

バリケード用の柵を玄関前に用意して、バスを横付けし、選手の現れるのを待った。相手側の選手が出てきたところで荒い言葉も飛んできた。

カープが負けた時はそれはエスカレートしたものだった。

当時の選手では大洋の平松選手、阪神の江夏選手なんかとすれ違ったのを覚えている。

特にベンチ裏ですれ違った江夏選手なんか、その瞬間は黒い大きなかたまりが通り過ぎたような感じで異様な感じがしたものだった。

そんな江夏選手が後々カープの押え役として、あの「江夏の21球」というドラマの主人公になるなど、当時は想像すらできなかったのであった。

 

 

 

 

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