「初恋の子」

おさむん   ●会社員 (41)

中学1年の時の同じクラスの子だった。
家もすぐ近くだった。
彼女はいつも女友達と二人で通学してた。

私は近くの同学年の友達といつも3人で学校に通った。
彼女達は私たちより早く家を出ていた。
遠くに彼女の後姿を追いながら、それでも学校の近くで彼女達にいつも追いついた。
そして追い越して行った。

教室では私の後ろの席に彼女がいて、授業の始まるわずかな時間、私は後ろを向いては彼女と一生懸命喋っていたと思う。

でもそれなのに、2年になってクラスが別になった途端、家の近くで出会っても声をかけることも出来なかった。
今でも覚えてる、自転車に乗ってすれ違って行った彼女のあの時の顔。
うつむいて通り過ぎて行ったあの子の顔。

あの時のあの子の顔、雰囲気が今の家内とダブってくる。
なんだかよく似てたんだな、そんなことを思いながら、家事に忙しく動き回る家内を目で追いかけていた。