「若貴騒動 」

《PR》

祐衣   ●主婦(50)

連日のワイドショウをにぎわしている若乃花と貴乃花騒動。
今日も納骨の様子まで報道されていた。
もう少し静かに報道陣は見守ってあげられないものだろうか。
人が一人亡くなると、今まで表に出なかった話が表面化することが多い。
その人が生きている間に果たしていた役割が大きければ大きい程、落ち着きどころを見つける時間がかかる。
家長制度のあった時代は家督は長男が継ぎ、財産も長男が相続した。
民主主義の時代になり、子供は平等という思想の元、財産も平等に分けると言う考え方が一般的になっている。
だが、家を継ぐのは長男と言う考え方は今だに根強く残っている。
その為家を継いだ長男が他の子供と平等になるように多額の借金を背負うという話もたまに聞く。
兄弟関係が円満であれば、話し合いで他の兄弟が譲る場合もあると聞くが、事お金が絡むと人間だからそれ程あっさりあきらめきれないのだろう。
遺産相続が兄弟縁の切れ目となる事が多い。
若貴騒動も家と家業との関係や今までの兄弟関係が一挙に噴出してしまったものだろう。
それ程お父さんである花田満氏の力は偉大であったという見方もできるが、父親としての役割を最後まで果たせなかったと言う責任は大きいと思う。
遺言状を書くなり、兄弟を呼んで三人で話せなかったものかと。
有名人であるが故の注目度の高さ、周りにいる取り巻きの多さを考えると、落ち着くまでに何年掛かるだろうかと思うと人事ながら暗澹たる思いに駆られる