「 クリーン作戦 」

昼間のことだった。
前を行く白髪の紳士がたばこを吸いながら歩いていたところ、急にそのたばこを道路わきに投げ捨てた。
それも火をつけたままである。
 

今では色んな場面でたばこのポイ捨てに対する警告アナウンスが行われているにもかかわらずである。
もう少し歩いて行くと、今度はさっきの風景とは一転、黄色のタスキをかけた集団が、路上のゴミを拾っている光景に出会った。
さきほどの光景との対比が妙な気持ちにさせていた。
 

捨てる人がいて、拾う人がいる。そんな光景を眺めながら、このクリーン作戦とでも呼べるゴミ拾いって何なのだろうと疑問に感じた。
(仮称)クリーン作戦とは、人が捨てたものを他の人が拾って歩く運動ではなくて、街から「ゴミのポイ捨て」を無くす運動ではないのだろうか、そんなことを思いながら、その集団を追い越して私は通り過ぎて行ったのだった。

 
それとも、集団でゴミ拾いをしながら、ポイ捨てに対する警鐘をならしていたのだろうか。